風がちがう

街角に流れるメロディ 昔 流行(はや)った あの歌
風景は少しも変わらない ただ あの人がいない
時の彼方に流されて 眠りについた彼の
囁く声が聞こえる なぜ 夢? シャボン玉のはかなさ
ラララ… 一人きり 空を見上げて瞳ぬらせば風が
終わりのない哀しみなんて ありはしないと風が言うの

忘れられないあの日々が ふいに心巡らし
目をとじればあの人の やさしさに包まれる
車椅子の少年が 母親の手を離れて
信号は青に変わる さあ今! 二つの手で走れ

ラララ… 一人きり 空を見上げて瞳ぬらせば風が
終わりのない哀しみなんて ありはしないと風が言うの

ラララ… 一人きり 空を見上げて瞳ぬらせば風が
せつないほど生きているから 頬に触れる 風がちがう
風がちがう
風がちがう
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