笹川流れ

海に張り出す 岩の群れ
海猫ばかりが 鳴いて飛ぶ
苦労三年 まだまだ五年
汗は心の しぼり汁
夢の積み荷の 重さだけ
生きて甲斐ある 笹川流れ

夏と冬では 姿を変える
朝陽(あさひ)がまぶしい 日本海
雪をかぶった あの岩肌に
松は根を張り 生きている
決めた人生(みち)なら 男なら
意地を支えに 笹川流れ

弱音吐いたら 明日(あした)が逃げる
強気の二文字(ふたもじ) 道しるべ
生きて行くのは 不器用だけど
ひとり覚悟の 遠まわり
赤い夕陽に 染められて
岩が燃えてる 笹川流れ
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