ホントウノワタシ

「大丈夫 君は強い人だから」と
いつもの笑顔の隣で
「そうね」って笑った

交差点 シグナルが変わる 黄昏
無邪気に手を振る姿に
「じゃあね」って笑った

言えない言葉たちが溢れて
町も風も空も にじませてく

本当は泣きたくて 誰よりも臆病で
心はこんなにも脆くて
同じ涙いくつ流してもまだ
変われない 変わりたいのになぜ?
ああ やっと気づいても そんな自分の気持ち
見失いそうになるけど
繰り返して ほら少しずつ強くなると
きっと信じてゆける 私なのに

小さく「ただいま」 明かりもつけずに
鏡の中 知らない私が
こっち見つめてる

着信 留守電に変わる 真夜中
上手に話せそうもなくて
ただ見つめてた

駄目ね 自分が嫌で悔しくて
冷たい床の上 膝を抱いたままで

待ちわびてる 恋に訪れる光を

本当は泣きたくて 誰よりも臆病で
心はこんなにも弱くて
この胸に何度も 問いかけてみる
変わりたい 変われないのはなぜ?
ああ 思い願うほど 一途に追いかけるほど
また逸れそうになるけど
繰り返して 今日より明日は強くなると
ずっと 信じてゆける 私だから
×