一人都会で

あの日の僕らギターを抱えて
理由も解らず愛を口づさんで
大人になる痛みさえも
笑いとばして捨てて来たけれど

目覚め始めて何を見つけ
歩き出せずにうなだれた

誰も悪くはないのに何故か
今日も傷つけ傷つけられて
たった一つの言葉にこめて
呟いたんだ すべてさようならと

こみあげてくるこの虚しさ
この都会では誰に届く

誰もが悲しく笑い
通り過ぎてくばかり

古ぼけたノートの隙間から落ちた
セーラー服のよく似合う君に
都会に一人で怯え続けた
僕の心は勇気づけられて

季節はずれの雨の中に
君を迎えに飛び出した

凍てついた空の下で
疲れ果てては泣き出し
さまよい続けた果てに
やさしく微笑む君を見た
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