湾岸列車

岬廻れば 君住む町か
入江づたいを 汽車は行く
啼け 啼け 汽笛 夜空を駆けて
ひとり来たんだ 逢いたくなって
霧が流れる 北の町

君の名前を デッキで呼べば
泣いているよな 窓の月
飛べ 飛べ カモメ 翼を広げ
俺に勇気が あの時あれば
君を奪った はずなのに

胸の鼓動に 車輪の音に
遠い想い出 駆け巡る
呼べ 呼べ 汽笛 帰らぬ日々を
夜明け間近の 改札ぬけりゃ
噂とぎれて 潮風(かぜ)ばかり
×