夏の谺

誰にも云わずに 帽子もかぶらずに
眩しい夏の午後 この手引かれ歩いた

恋人みたいに 歩幅を合わせて
道端の夏の花 名前呼んで讚えた

今ふり返る まだ幼くて
ただ混乱してた

Summer この胸に ほら溢れてる
あのまま変わらない歌

見上げる長い坂 たくさんの白い輪
踏んで登るその中に 軽い目覚め見つけた

見渡す街並み 遠くに港まで
微笑んだ横顔 とても近く感じた

今甦る まだ知らなくて
ただとまどっていた

Summer 汗かきて びしょぬれの開襟も
そのまま抱きしめられた

Summer この胸に ほら溢れてる
あのまま変わらない歌

眩しい夏の午後 この手引かれ歩いた
×