ドア

行かないで
僕の目の前から消えないで
ひとり置き去りにされる夢に
うなされて目が覚めた真夜中

生きるには
あまりにわかりづらい世界さ
どれもが正しくて間違いで
選ぶにもひどく悩ましい

絶え間なく現れ
消える 時の足音
目を閉じて
さらわれないように 言い聞かせ

何も揃わないけど
君が望んでくれるから
遠い約束の続きを開いて
読み進めよう 次の物語

あのときがもし違ってたなら
こんな風にならなかったかも
本当かな
僕はそう思わないよ 悪いけど

今がただ 何食わぬ顔して
そこにある
だから君と僕は構わずに
静かな風の道を行こう

休みなく命を 運ぶ君の鼓動に
耳を当て
眠りにつきたい  少しだけ

何も解らないけど
君が笑ってくれるなら
雨上がりのような心を抱いて
鍵を回すよ
次の旅立ちへ

ビルの群れ 高くそびえる空
目を凝らしたら
ひとつの星のひかり

何も揃わないけど
君が望んでくれるから
遠い約束の続きを開いて
読み進めよう

何も解らないけど
君が笑ってくれるなら
雨上がりのような心を抱いて
鍵を回すよ
次の旅立ちへ

まだ見ぬ日々へ
今くぐり抜けて
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