東北讃歌

こんな日本があったんだ
オレは出会ったんだ
心の奥 届く みちのく
捧げる東北讃歌
こんな日本があったんだ
やっと出会ったんだ
心の奥 届く みちのく
捧げる東北讃歌

あの夏 俺は胸に傷を抱え
人の縁を頼り 東北に旅に出ちゃった
お祭りの夜 賑やかな光と人の群れの中で
めんこい あの子と出会った

俺の悲しみ 包み込む様な君の笑顔と
人々の掛け声と笛と太鼓の音で
少しずつ元気になった
浴衣姿で笑いかけてくれる君と
絵本の中の様なこの場所を
凄く好きになってしまった

こんな日本があったんだ
オレは出会ったんだ
心の奥 届く みちのく
捧げる東北讃歌
こんな日本があったんだ
やっと出会ったんだ
心の奥 届く みちのく
捧げる東北讃歌

その冬にまた君を尋ねた俺を
迎えに来てくれた駅もすっかり雪化粧
手袋で包んでくれたよ かじかんだ俺の手を
そして君は言った
厚着のアタシも好きでしょう?

粉雪の露天風呂 お鍋 焼き魚 
山菜の郷土料理
囲炉裏の前 酒が進む 
肴は君の語る地域の昔話
君は語り継がれる 優しいお姫様の様に
俺を連れてってくれた お伽話の中に

おお 君のぬくもりが伝わって
こんな寒いとこで
こんなあたたかい気持ちになれるなんて

こんな日本があったんだ
オレは出会ったんだ
心の奥 届く みちのく
捧げる東北讃歌
こんな日本があったんだ
やっと出会ったんだ
心の奥 届く みちのく
捧げる東北讃歌

君と会わなくなって 何年か経って
久しぶりに電話が鳴って
泣きじゃくる君 驚いて聞くと
親戚が波にさらわれたって
あまりのことに俺は言葉が無くて
君は誰かに聞いてもらいたくてって おお

俺たちは悲しみを抱えて
どう生きていけばいいんだろう
何年も立ち直れないこともあるだろう

しんしんと降り積もる想いの中歩く一人
時に誰かと寄り添い
月日と共に時間の旅路
幸せ多く有ります様に

そうだ 春になれば また君に会いに行こう
寒い冬の後まんず美しく咲く花の上 
水色広がる空
今度は オレが君を少しでも支えよう
来たよというより帰ってきたよ
って言えそうだ

こんな日本があったんだ
オレは出会ったんだ
心の奥 届く みちのく
捧げる東北讃歌
こんな日本があったんだ
やっと出会ったんだ
心の奥 届く みちのく
捧げる東北讃歌

こんな日本が。。。

どんとはれ
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