あたしの向こう

あたしが忘れてしまったら
あたしがいなくなってしまった
これは ついさっきの話
いいえ ずっと昔の事

逢って話がしたいんだと あなたがあたしに話すから
怖くなって少しだけ 指先が冷たくなった

ドラマみたいに遡って本当のこと 話せたらいいけどそんなの無理だよね

さよならなのはわかっていたけれど 知らないままであがいてみたんだ
あなたはあたしの向こうに あたしはあなたの向こうに
何を見る

インクのなくなりそうなペンで話しながらぐるぐる書いた
何か解らない模様も あたしの今の模様だ

下を向いてた帰り道に思ったよ 明日は晴れるから星はいくつ見えるかな

あと一度変われたならこの道をあたしはどうやって歩いただろう
振り返ったら後悔が巻き付いてきそうだから
もう見ない

少し向こうに行った気持ちを呼んだけど
どうにもならないね もうキスは出来ないね

さよならなのはわかっていたけれど わからないフリをしていたんだ
あなたと一緒に考えた悩みも涙も
今はひとりでやれるよ

これからの朝これからの夜たまには思い出してもいい?
あなたの心に変わった形のままでもいいから
いられたなら
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