暖炉

歩いている坂道の 草も木も白く眠り
帰り道のため息も 一年振りに凍った

耳にそっと吹きかける 君の声が好きだけど
受話器の向こうからでは それが聞こえなかった

寒かったよね 辛かったよね
寂しかったよね 同じだったのね

昨晩からの粉雪が しんしん深くなってく
ほこりかぶった暖炉も 今日はあかくなってる

赤い鼻見て 少し笑おう 温まるように 手をつないでいよう

寒かったよね 辛かったよね
寂しかったよね 同じだったのね

好きで 大好きで あなたを見て 涙あふれた
指先に 耳元に あなたがいて 今日は 暖かい

優しい太陽が 全てを照らすから
冷たい思い出も 溶けてゆくよね

大好きが 多過ぎて あなたを見て 涙あふれた
偶然が 運命が 不思議な程 今日は 暖かい

好きで 大好きな あなたと居て 本当良かった

歩いている坂道に 2つの足跡 ぽつり
帰り道のため息は 白いダイヤになった
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