溺れる深海魚

お前それ本当か ブレちゃいないか
傘のない頭上に 化けた姿を持つ

お前それ本当か 芯は捉えたか
暗闇から生まれ 光を見たから影ができたんだ

不埒なステップで 踊り明かそうぜ
煙によく似た 人影のダンスホール

まだらに描いた 欲望の地図
何所から行こうか 何からやろうか 何を食べようか

見えてもいないの目を塞いでいる その姿まるで溺れる深海魚
聞こえもしないのに耳を塞いでる その姿まるで溺れる深海魚

秒針は指揮棒 揺られてる途中 手を叩いて 足鳴らして
理屈知らない 答えもいらない 揺れ続けていたいな

ねえ あの頃 俺達はさあ 震えるほど興奮して
覗きたくて もう触れたくて 特別すぎた夜
何度だって もう何度だって 飽きもせず繰り返し
膝に草の色をつけて 夜が来るのを嫌ってたんだ

太陽が赤く燃え落ちる
さよなら群青の日々よ
死なないで 孤独のシーラカンス
乾いたこの海を泳ぎきるつもりか

ねえ あの頃 俺達はさあ 震えるほど興奮して
覗きたくて もう触れたくて 特別すぎた夜
何度だって もう何度だって 飽きもせず繰り返し
膝に草の色をつけて 夜が来るのを嫌ってたんだ

覗きたくて もう触れたくて お前それ本当か
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