あざわらう月

街は今午前0時 絶えることのない人の群れに軽い目眩いを
ミラー越しにネオンライト 一夜限りの幻を咲かせている

赤く照らされる横顔辿る眼差しの彼方を
ざわめく街ネオンの暗がり あなたが消えてしまうような気がした

そして二人は今 夜空に浮かぶ 降りる場所はないまま
夢とうつつの狭間さまようならば それは痛みにも似た
深く突き刺しても傷つけられない あなたのその心に
明日になれば消えてしまいそうな爪跡でさえも

まどろむ午前3時 煙草の煙に時は淡く澱んだ
まるで永遠のような沈黙に耐えられずただ唇ふさいだ

青く照らされる背中をなぞる指先は虚ろに
見上げた刹那ガラス越し突き刺す すべて見透かされている気がした

そして二人は今 月夜にむせぶ降りる場所はないまま
夢とうつつの狭間さまようのならばそれは痛みにも似た
深く突き刺しても傷つけられないあなたのその心に
眠らない街 眠れない二人 漂い続けてる

終わりの始まり あざ笑えばいい oh…
雲の切れ間から

そして二人は今夜空に浮かぶ降りる場所はないまま
夢とうつつの狭間さまようのならば それは痛みにも似た
深く突き刺しても傷つけられないあなたのその心に
明日になれば失くしてしまいそうな記憶でさえも
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