珈琲屋

向かい合わせの近くて遠い位置関係
2人の距離を物語るタバコの煙

グラスの影がのびきってるのを眺めながら
ふとそんな事を考える

歩いてきた道のりが長すぎて
行く先を見失ってる

日の短いこんな季節は
2人暖かさだけ求めた

大切な事は口にした瞬間 崩れてくから
2人は同じ場所 回り続ける

冷め切ったコーヒーを飲み干したら
行くサインなのか 帰るサインなのか

22時の喫茶店は退廃的すぎて
ついそんな事を考える

歩いてきた道のりが長すぎて
進むに進めない戻るに戻れない

日の短いこんな季節が
結論を保留させた

大切な物は触れただけで 壊れてくから
2人はつかず離れずのまま

外の空気は肌を突き刺すだろう
苦々しい結論は2人飲み干せないまま

大切な事は口にした瞬間 崩れてくから
2人は同じ場所 回り続ける
×