mama

幼い頃はずっと
ママの仕事が嫌いだった
つかめない白い影はわたしを
一人にさせた

週末の約束は
指きりしてもほどけてゆく
胸にささったままのトゲは時に
絆さえも傷つけた

どうして?
わたしを愛してないの?
仕事とわたしの
どっちが大事なの?
病気になったら
そばにいてくれるの?
求め続けていたんだ ずっと

ねぇママ
本当に本当に苦しかったんだよ
わざと転んでみたり
鍵を忘れてみたり
一人占めしたかったの
ごめんね

ねぇただ
何度も何度も
見つめていた背中
自分のためぢゃなく
誰かのためにもし
出来るかな?
わたしも夢見つけたんだ

東京で4度目の春
届かない日々についたため息
誰にも言えない弱気なCall
声を枯らして泣いてた

あの頃みたいにもう一度叱って
自分で選んで決めた道だけど
大人になれずに
意地をはりながら
甘え続けてきたんだ ずっと

ねぇママ
本当は本当は不安だったんだよ
心配かけないように
元気にふるまったけど
抱きしめてほしかったよ
いつでも

ねぇまだ
何度も何度も
繰り返したメールを
読み返すたびにほら
溢れ出る想いを
いつまでも子供のように
離さないよ

毎日作ってくれたお弁当
一人の夕食そえた置き手紙
寂しくないように
部屋中にいつも
散りばめてくれてた愛情

ねぇママ
本当に本当に幸せだったと
知らず知らずにただ
求め続けた愛は
すぐそばにあったと
やっと気づけた

ねぇ今なら何度も何度も
言葉を重ねて
ありがとう 誰よりも
あいしてる これからは
見守っていくよ ずっと
いつまでも ずっと
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