ワルツ~帰り道

東の空から ぼんやりと 浮かんだ月
僕らの大切な 一日の終わり
告げるように そっと 囁いた

出来ることなら もうちょっと
こうしていたいよ
長く伸びた影法師

仕方ないからと
「また明日ね」って
いつものように

「ただいま」「おかえり」何気ない 言の葉は
それだけで 嬉しくて
飾らず なんでも
おしゃべりずっとしていたよね

出来ることなら あの頃の
思い出の中へ
連れて行って欲しいんだよ

無邪気な心を
忘れないで
いついつまでも

夕暮れ 帰り道
人いきれ
一番星 見つけた

涙が 一粒
色褪せないあのぬくもり

出来ることなら あの頃の
思い出の中へ
連れて行ってほしいんだよ

叶わないけれど
忘れないで
いついつまでも

誰にもある
思い出の頁
今の君は幸せかい?

寂しくなったなら
そっと開いて
いつものように
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