冬子のブルース

酔えばはしゃいで たおれこみ
俺のこの手で 寝るやつだった
冬子 冬子 冬子…
おまえと暮らした 町に来て
吹雪あいての 酒をのむ
霧笛が泣かせる 冬子のブルース

ホテルみたいな 船にのり
旅がしたいと 夢ものがたり
冬子 冬子 冬子…
おんなの幸せ つかんだか
いまも根なしの 浮草か
歌えば沁みるぜ 冬子のブルース

錆(さ)びた酒場の 洋燈(ランプ)にも
ほそいうなじの 面影うかぶ
冬子 冬子 冬子…
ほんとの名前は 知らないが
俺が愛した 二百日
探して逢いたい 冬子のブルース
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