華(冬)

あなたの吐息だけで
全ては咲き乱れて

降り積もる結晶が
溶けてゆく 手のひらに
水色の思い出は
雪のように溶けてゆくだけ

数え切れないこの星夜でも
輝き続けてるものがある

月夜の花 宵の香り
高鳴る胸 儚き夢
光の花 頬を染めて
手折り全て 咲き乱れて

凍りつく指先に
舞い落ちる雪ひとつ
七つの雲はただ
夢のように過ぎてゆくだけ

抱えきれないこの夜空に
探しつづけているものがある

岸辺の花 霧の名残
白夜の風 波間の夢
浮世の花 頬に触れて
吹雪き全て 咲き乱れて

月夜の花 宵の香り
高鳴る胸 儚き夢
光の花 頬を染めて
手折り全て 咲き乱れて
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