Velvet tread

呼吸を止めて 静かに生きてきて
揺らめいた道の向こうは 果ても見えない
肺は全て 空返事で埋もれて
下向いて歩いてたせいで 距離感もない

捻くれた 僕の感覚をせめて笑って
鏡合わせてしまう様な 一人繰り返してく世界
振り向いても 僕が見える

崩れた 心を散らすほどの
零れ出した 狂気も道徳も仕舞ってよ
踏み場もない
目が塞がった様な 深い深い闇で
途切れてしまったんだ この世界が

足跡追って 靴底を合わせて
たりない歩幅に悩んで 踵を返す

少しだけ あなたの心を僕に見せてよ
気遣いだとか誠実だとか 信頼とか恋愛だとか
その鼓動に 色はあるの

途切れた ベルベットの真ん中に
張り詰めてしまった 心を捨ててしまったよ
踏み場もない
清々しいほど ぽっかり空いた隙間には
眩むほど何もない 世界がある

汚れた ベルベットの真ん中で
張り詰めてしまった 心が軽くなっても
踏み場はない
涙で心を 溺れさせるくらいなら
誰かと笑える 世界が

繋いだ ベルベットの真ん中に
張り詰めてしまった 心を捨ててしまっても
踏み場はない
空しさに似た 痛覚を埋められたら
あなたと笑える 可能性がいい
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