祭り女の渡り鳥

ねじり鉢巻 三社の神輿
担ぎゆさぶる いなせぶり
祭りに惚れたか 男に惚れた
あんた追いかけ 渡り鳥
今日は浅草 あしたはどこやら
燃えて火となれ 祭りの女

なんだ神田で 姿も形(なり)も
見れば見るほど いい男
やけども覚悟の 度胸と意地で
粋に咲きたい 咲かせたい
お神酒(みき)あおって 襷(たすき)をしめる
色は小粋な 江戸こむらさき

情け深川 隅田の水に
産湯つかった このわたし
木遣りもさのさも 得意な喉も
惚れたあんたは 渡り鳥
今日も祭りだ あしたはどこやら
恋も千里の 祭りの女
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