生きる

戻って来いよと 便りを呉れた
親父の齢(とし)を 数えつつ
仕事収(おさ)めの 酒をのむ
ああ 今日もまた 嵐に耐えた この命
与えてくれた 神々に
感謝をこめて 演歌をうたう

お帰りなさいと 迎えてくれる
女房の笑顔 見る度に
グチも疲れも 消えてゆく
ああ いばら世(よ)の 灯りとたのむ この縁(えにし)
添わせてくれた 氏神(うじがみ)に
感謝をこめて 演歌をうたう

苦労が足りぬと 叱ってくれた
あの日の言葉 忘れない
起きて倒れて また起きる
ああ 幾山河(いくさんか) こえてもつきぬ 人の道
教えてくれた ふるさとに
感謝をこめて 演歌をうたう
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