暦唄~こよみうた~

見事にアンタに 心撃ち貫かれまして
愛情が僕を… 僕を否応無しに襲う
流行歌を僕は 僕は口ずさみ
寒空の下焦がれそして涙ぐむ

胸に顎が 付く程うな垂れ
夜毎僕は泣き 胸を痛める

嗚呼… 音も無く積もる 雪の様な幸福が
嗚呼… 溶けてしまいそうで…
ただ闇の向こうに 一点の陽が射し込み
儚く僕を照らす

日毎ペンを握り カレンダーの数字を
僕は消す… 早く会いたいから消す

思いを量る バケツの水は
いつの間にか 溢れ出していた

嗚呼… 移り往く日々に 雪の様な幸福が
嗚呼… 溶けてしまいそうで…
ただ闇の向こうに 一点の光が射し込み
儚く胸を焦がす

嗚呼 目蓋に映る アンタの面影が…
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