君よいづこ

何故か消えないまぼろしの
君が心の花ならば
ふるな都の夜の雨
更けてわびしく懐しく
にじむ涙に たえらりょか

恋も命も泣きぬれて
風に散りゆく夢ならば
ふるな都の夜の雨
思いあきらめ一人抱く
胸のいたみに たえらりょか

何故か忘れぬ面影の
君が心の星ならば
ふるな都の夜の雨
涙かくして片恋を
明日のゆくてに 耐えよもの
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