君よその手を

忘りょとすれば なおさら恋し
まぶたに浮ぶ 影いとし
君よその手を 今一度
私の胸はもえている もえている

移り香消えぬ あの夜のたもと
涙でだけば 夢悲し
君よその手を 今一度
私の胸はぬれている ぬれている

すてねばならぬ 思い出なのに
夜も日も浮ぶ まぼろしよ
君よその手を 今一度
私の胸はよんでいる よんでいる
×