さくら道成寺

桜見よとて 来て見れば
誰がちらかす 黄昏の
むかし恋しい 振袖に
花が散ります 舞い扇

恋の分里(わけざと)
武士も道具を
伏編笠(ふせあみがさ)で
張りと意気地の吉原
花の都は歌でやわらぐ
敷島原に
勤めする身は
だれと伏見の墨染…

散るが花なら 怨(うら)まねど
女ごころの はかなさを
思い出せとて しみじみと
鐘が鳴ります 道成寺
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