信濃川

闇にひと声 夜汽車の汽笛
雪の平野を 遠ざかる
華を咲かせて 欲しいから
心で見送る あなたの背中
ひとり身を引く 悲しみを
泣いて流して 信濃川

もしもあなたに 夢などなけりゃ
後を追いたい すがりたい
今は別れが つらいけど
涙の先には 明日があるわ
いいの私を 忘れても
恋はひとすじ 信濃川

水に浮かんだ わくら葉さえも
ふたつ並んで 行くものを
頬を叩いて 吹く北風が
くじける私の 弱さを叱る
未練投げれば 渦を巻き
さだめ呑み込む 信濃川
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