しぐれ旅

いつのまにやら こわれちまった
そんなもんかよ 人の世は 人の世は
愚痴をサカナに 酒場の隅で
ひとり飲む酒 なおさら苦い
小雪ちらちら どこへさすらう しぐれ旅

はぐれカモメの ねぐらはどこに
女(やつ)と暮らした あの町か あの町か
惚れたおんなに 幸せさえも
やれなかったぜ 根性なしが
小雪ちらちら 未練引きずる しぐれ旅

誰が弾くやら 泣き三味線が
昭和育ちの 胸を打つ 胸を打つ
俺の値打ちは これから先よ
こんな不器用な 男の肩に
小雪ちらちら ひとりさすらう しぐれ旅
×