ループライン

くすんだ色に 揺れる雲も淡く
まるで僕らを許すような 光で
不完全でいて 不調和でいて
美しく 僕を追い詰める
壊したいのかい?

ここに今僕が在る証明が不可能なことも承知さ
恐れをなしてただ立ちすくむだけの僕
空が乱れる先に明日を歌うのさ

境界線に 滲む輪郭をおう
不随する取り留めもない 妙な闇も

いつかきみがいた場所にたって すべてを見渡せたのなら
かわらない意志を以て目を合わすのさ
こんな僕でも

物語の終焉に響く
はかなくも散る生命のように
どうしても目を離せないものがあるんだ
恐くて仕方ないのに

塞ぎたいのに 忘れたいのに
今も目の前に 転がり続ける
光を放つ 離脱した孤独が暴く
僕の存在を
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