ちいさな恋の冬の物語

あの日降りしきってた雪の様な
真っ白で汚れなき思い出を
この胸に抱いて一人きり
煌めく街並みを歩いてる

別々の場所 同じ空の下
この粉雪をあなたも見上げ
きっと嬉しそうにあの日の笑顔で
子供みたいにはしゃいでるかな?

小さな恋がくれた冬の物語
大嫌いだった季節を大好きにさせてくれたね
足跡一つもつけてない生まれたての
大地みたいな雪のその上を
また歩き始めなくちゃね
あなたは私の全部だったよ

見慣れた自販機やガードレール
真っ白な帽子を頭にのせて
みんないつもより楽しそうだと
無邪気に言うあなたが好きだった

「この国は寒い時の方が長いから好きにならなくちゃ損だよ」
と言って 少し自慢げに星座の話をしてくれた

小さな恋が奏でた冬のあのメロディー
特徴のある笑い声と共に昇る白い息
やっぱり変わらず寒いのは苦手だけど
あの日々の事感じられるから
一番大切なシーズン あなたは私の全部だったな…

小さな恋が綴った冬の物語
恋する事の嬉しさと弱さを教えてくれたよ
この頬に舞い散る結晶は涙の形
きっとお互い幸せになれると
作り笑顔で手を振った あなたは私の全部だったよ

ちょっと強引で ちょっと馬鹿っぽくて
涙もろくて ちょっと冷たくて
いっぱいいっぱい 優しかったあなた サヨナラ…
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