なまはげ

最果ての土地に 粉雪が舞えば
因習の村は 祝祭の季節
伝説の時を 幾年(いくとせ)も越えて
戒めのために 客人(まれびと)は来たる

山より重い 人の罪
海より深い 人の業

なまげものは いねが
泣いでるわらしは いねが

ざんばらの髪と わらしべの羽織
赤色(せきしょく)の顔に 憤怒だけが灯る
迷妄で惑う 輩(ともがら)を憂い
発願(ほつがん)の元に 鬼神(おにがみ)となれる

夜より暗い 人の性(さが)
火よりも熱い 人の欲

なまげものは いねが
泣いでるわらしは いねが

厳しさ それが愛じゃ
激しさ それが慈悲じゃ
手心 それが毒じゃ

なまげものは いねが
泣いでるわらしは いねが

なまげものは いねが
泣いでるわらしは いねが

なまげものは いねが
泣いでるわらしは いねが
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