月姫

嗚呼 闇に凍える私は月 幽かな光を肌に纏い
空を満たす 水の様に この身を溶かす 腕を待ち侘びる

徒恋 それとも運命の糸 叶わぬ 遙かな夢か幻
消せぬ想いは 朧の雲に 密んで嘆く 泪は地を濡らす

私の光が消えぬ間に どうか呪縛を断ち切って
風はいつしか雲を散らし 彼方の空に光は満ちる…
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