肉体と天使

疼く太陽が落ちたら逢いに行くから
生ぬるいミルクを作って頂戴
あたしはいつでも きみを監視しているの
息絶えた遺伝子 溶けて流れる全てが無になる

傷みよりも悩ましいのは 血飛沫上げてる
張りつめた この気持ち

手錠を掛けてあげる もう何処にも行けないように
絡み合う指と指 唇にはあの日の唄
あたしより長い髪の隙間から覗いている
不安げに伏せた瞳 美しき永久の罪ね
そのままでいて

帳を引き裂く 叫びを聞いた気がした
裸の足音 泡立つ肌の体温
排出されゆく きみの露な本能
無駄にはしないわ 朝も夜も何時でも何度でも

母性なんてそんなもの 持ち合わせてない
だけど今 感じるの

跪き打ち明けて 恥じる必要などないわ
傷ついた羽根を閉じて休みなさい 束の間だけ

手錠を掛けてあげる もう何処にも行けないように
絡み合う指と指 唇にはあの日の唄
あたしより長い髪の隙間から覗いている
不安げに伏せた瞳 美しき永久の罪ね
そのままでいて
命をあげる
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