LAST SUMMER

どっちつかずの風が 君の髪を撫でては絡めてる
僕はほどきもせずに まるで映画楽しむ気分さ

降り出した雨が 甘く目にしみる
これが夢ならば覚めなくてもいい そう祈った夏の日

渚彩る傘たち 役目終えて街へと帰る頃
僕は出遅れ ひとりずっと波と戯れつづけた

水着の痕たどる君の指が そこだけ濡れている
僕は気づかぬふりを 今日もうまく演じられたな

夜の帳下りて 恋人たちは
初めて両目を開きはじめる 闇に慣れていく季節

真夏に咲いた花たち 海を渡る蝶たち 天使たち
できることなら 僕はもっとそこにとどまりたかった

陸に戻らぬ僕を 君は 今ごろ…
焼けた肌の記憶を 君は どこで…

渚彩る傘たち 役目終えて街へと帰る頃
僕は出遅れ ひとりずっと波と戯れつづけた

真夏に咲いた花たち 海を渡る蝶たち 天使たち
できることなら 僕ももっとそこにとどまりたかった
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