桜散るように

赤煉瓦色の夕暮れ 染まる雲を見つめ
訳もなく遠回りをする帰り道

積み上げた日々とゆっくり思い出を歩いて
踏切が閉まる様に胸の鐘は鳴る

さよならもちゃんと言えない弱い駄目な男だ
抜け殻に残る想い いつか笑えるかな

二人歩いた海辺に別れが押し寄せて
潮風にただ吹かれて時も錆びてゆく

ドシャ降りの雲の中で独り立ち竦んで
空いた穴に溜まる雨 忘れられるのかな

さよならもちゃんと言えずに終わり迎えた恋は
棘になり胸に刺さる 今も、、、

今も逢いたいよ 痛いよ この叫びも膨れて張り裂けそうさ

春なのに今は辛い
桜散るように
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