うりずんの頃

恋破れ 夢破れ
今宵もまた涙
目を閉じて 思い出す
赤花(あかばな) 青い空
島の 無垢鳥(むくどり)に
大和(やまと)の水苦く
帰りたい 故郷(ふるさと)は今
うりずんの頃

母恋し 筆便(ふでだよ)り
潮(しお)の香 仄薫(ほのかお)る
小包(つつみ)開け 懐かしい
手作り 油菓子
南風(はえ)よ 涼やかに
小さき老人(おい)の背に
帰りたい 故郷(ふるさと)は今
うりずんの頃

若夏の 初初し
緑葉 胸を打つ
辛くても 生きて行く
宝のこの命
響け 美海(ちゅらうみ)に
三線(さんしん) 大らかに
帰りたい 故郷(ふるさと)は今
うりずんの頃

帰りたい 故郷(ふるさと)は今
うりずんの頃
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