セピア色の雨

窓をたたき 胸を濡らす 突然の夕立ち
セピア色に煙る街に あなた探すの

明かり落とし 腕に抱かれ
よく聴いたバラード
雨宿りのこの店に 流れてる

二人の日々は 途切れたけれど
私の愛は 生きているわ

雨が止んでも ひとりきり
あなたに逢えない
恋しい気持ちが 募るだけ
いっそこのまま 雨の中
びしょぬれになって
心の炎を しずめたい

ささやき合う 恋人達 ぼんやり眺めれば
やり場のない 孤独がまた 深くなってく

頬に触れて やさしい目で
どこへも行かないと
言ってくれた あの季節 遠すぎる

後ろ姿の よく似た人を
ふと気が付けば 見つめていた

雨に打たれて ひとりきり
涙が滲んで
帰り道さえも わからない
きっとこのまま 夜になり
さまよい続ける
あなたのぬくもり 消えるまで

だからこのまま 雨の中
びしょぬれになって
心の炎を しずめたい
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