しのぶの一番纏

いろは“に組”の 看板むすめ
火消し小町の 花えくぼ
刺子半纏 小粋に決めた
親の血をひく いさみ肌
半鐘がジャンとなりゃ
半鐘がジャンとなりゃ ドイタ・ドイタ ドイタ・ドイタ
一番纏だよ

燃える火の粉にゃ 体を張るが
恋の掛矢は 手に余る
人にかくれて 川端やなぎ
揺れる思いの 水鏡
半鐘がジャンとなりゃ
半鐘がジャンとなりゃ ドイタ・ドイタ ドイタ・ドイタ
一番纏だよ

売ると言うなら 買おうじゃないか
喧嘩冠は 伊達じゃない
鳶の見せ場は 度胸と気っ腑
夢を支える 屋台骨
半鐘がジャンとなりゃ
半鐘がジャンとなりゃ ドイタ・ドイタ ドイタ・ドイタ
一番纏だよ
×