不揃いのステップ

絵に描いたような幸せに背を向けてきたくせに
いつもどこかでその場所に憧れる俺がいた
そんなものはどこにもないと描いては消して

夢見た暮らしを手に入れた彼女は一人になると
寂しい景色に立ちすくむ「欲しかったのはこれだっけ」
首を振って打ち消していつもの顔をする

今夜二人の自分がぎこちなく踊る
まるで幼なじみの君に会ったように

どんなに混ぜても混ざらない色違いの心が
ひとつの体で鼓動するすれすれの距離で
喜びと悲しみの紙一重を脈打つ

今夜二人の俺がぎこちなく踊る
まるで幼なじみの君に会ったように

危うさを身にまとい 誰もが綱渡りさ
壊れないものがあるだろうか 壊れても壊れないものが

夢を見て夢に食べられ これもまた夢か

今夜二人の自分がぎこちなく踊る
まるで幼なじみの君に会ったように
今夜二人の俺が不揃いのステップで
まるで幼なじみの君に会ったように
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