バラックな日々

なりたい自分はいつもその先の角あたりで
見知らぬ人でも見るよなつれない素振りで
焦げるような風と 凍りそうな風と
魅惑をまとう風を コインでも投げるようによこす

破けた傷口 ひまわりの端布で押さえて
光に夢に あなたに見落とされないよう
焦げるような風と 凍りそうな風と
魅惑をまとう風を 食らっても倒れないように

バラックな日々に 約束はむなしく
張り上げるほどに 遠く小さく小さく 埋もれていきそうだ
それでも それでも

守られ守って ささやかなぬくもりを食べて
従い背いて この場所に杭を打ち込んで
焦げるような風と 凍りそうな風と
魅惑をまとう風を 食らっても倒れないように

バラックな日々に 誓いはむなしく
強く胸に秘めても 遠く小さく小さく 消えていきそうだ
それでも それでも

バラックな日々に 約束はむなしく
張り上げるほどに 遠く小さく小さく 消えてしまいそうだ
それでも それでも
それでも 信じて
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