Local Symmetry ft.dezzy

絶え間なく続くこの道は
どこに辿り着くのだろう
もう何もわからないまま
指折り数え書き換えてきた
時空座標 導きは
いつしか点を見失った

音が寝(しずま)り色が滲みまた
希薄した時に潜る
「これで終わりにしよう。」
何度願っただろう
それでも変わらないんだ
変えれない世界の狭間で彼と
目が合い、僕を睨み
諭すように静かに声を植え付けるんだ

「君は僕なんだ。
君も遥か遠い日に気付いてたんだろう?
変わらない今日さえも
確かな今日にする夢を
幾つも見たんだろう?」
速まる鼓動だけが真実(それ)を消せず
否定出来ず燻った
掻き消すように僕はまた何も言えずに
時を巻き戻す

路頭に迷う道標に問う
「これで何回目だったかな。」
それさえどうでもよくなって

航路が歪み舵は覚束無い
それでもいいと進めた
胸の痛みがまた閉じこめようとしても
それでも進めたいんだ
進まない世界の狭間で彼と
目が合い、僕を睨み
透かすように確かな声を響かせるんだ

「君は僕なんだ。
何度も何度もこの声は届いてたんだろう?
避けられない運命さえ
換え得る一筋の軌道の
『その一手(て)』を知ってたんだろう?」
逸らした視線だけが真実(それ)を写し
明瞭に捉え甚振った
逃げるように僕はまた軸をなぞって
時を繰り返す

虚ろな憧憬
あの祭壇に咲いた花の匂いと残像
思い出す
揺蕩う想い形にして
手招きする黒い影振り切って
『いつかの夢』の先に僕と
あの子(君)が立てるように
それでも見つけられずに

「僕は僕なんだ。
例え真実(それ)が最後の望みだとしたって
抗っても受け入れても
世界の行き場は
何も変わりはしないだろう?」
震える指先が真実(それ)を掴めず
空(くう)に囀り脅かすんだ
苛立つように僕はまた指折り数え
時を彷徨う
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