人は誰でも 一生一度
花も嵐も くるという
どんなときにも この手のひらに
夢の一文字 指で書き
生きる山坂
生きる山坂 越えてゆく

夜の川面(かわも)に 小舟を漕(こ)いで
浮かぶ十五夜 手ですくう
これでしあわせ つかんだはずが
指のすき間に こぼれ落ち
夢がくだける
夢がくだける 水の月

遠くばかりを 探していたが
やっと見つけた 足もとに
雨が小降りの 水たまりには
映る小さな 夢あかり
雨よあしたは
雨よあしたは 虹となれ
×