百日草

「体が一番大事」 いつもの口癖
お土産にくれた野菜 土の匂いがした

何一つ変わらない風景の中で
いつの間にか歳を重ね 手につかまり歩いてる

百日草が咲いている 夕日の中で咲いている
さりげなすぎる思い出が 心に咲いた

強く握ったこの手のかすかなぬくもりが
いつか消えてしまうかも なんて考えたくない

何一つ変わらない 風景のように
いつまでもいてくれる そう思っていたいから

百日草が揺れている 夕日を見送り揺れている
尊さが今になって 心に揺れる

いつも何気に咲いてる その花の名を
長く咲くから百日草 いつか教えてくれたね

百日草が咲いている 夕日の中で咲いている
百日草が揺れている 夕日を見送り揺れている

受け継いだ思い明日へと 咲き続ける
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