幻覚ユーフォリア

願うことは止まない
あなたと私、どちらかが
きっと月(ルナ)を目覚めさせる夜が来る
「はじまり」をもたらした“あの日”へ巻き戻る記憶
痛み、七色を放つ
幻覚ユーフォリア

微笑を繕(ツクロ)い 平静を装い
騙し合いの愁(ウレ)い、ため息
光芒の彼方に 掴めないままに
眠る月明かり ゆらめく

紐解く記号の先に
浮かび上がったメッセージ
螺旋のようなパラドクス
迷いを振り払って

願うことは止まない
あなたと私、どちらかが
きっと月(ルナ)を目覚めさせる夜が来る
「はじまり」をもたらした“あの日”を奪わせはしない
遠く、瞬いた光
幻覚ユーフォリア

毅然(キゼン)と偽り 堂々とハッタリ
檻の中に差す暁
善悪の駆け引き 一瞬のためらい
本当は怖がり 「…それでも、」

滾々(コンコン)と涌く欲望に
覆(クツガエ)されるメッセージ
破滅を呼ぶプロトコル
悲しみを解き放て

願うことは止まない
あなたと私、譲れずに
きっと月(ルナ)が輝き出す夜になる
祈りでは足りなくて それでも足掻くと云うなら
歪み、最果てへ送る
幻覚ユーフォリア

幾千の未来が そっと囁いても
選ぶのは決まってる たったひとつだけ

願うこと それだけが
私を充たす糧となる
きっとこの躰(カラダ)の内の伽藍(ガラン)さえも
「はじまり」をもたらした“未来(ワタシ)”になれる気がしてる
やがて、月(ツキ)が満ちるまで
幻覚ユーフォリア
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