唐獅子牡丹

義理と人情を 秤(はかり)にかけりゃ
義理が重たい 男の世界
幼なじみの 観音様にゃ
俺の心は お見通し
背中(せな)で吠えてる 唐獅子牡丹

親の意見を 承知ですねて
曲がりくねった 六区の風よ
つもり重ねた 不孝のかずを
なんと詫(わ)びよか おふくろに
背中で泣いてる 唐獅子牡丹

おぼろ月でも 隅田の水に
昔ながらの 濁らぬ光り
やがて夜明けの 来るそれまでは
意地で支える 夢ひとつ
背中で呼んでる 唐獅子牡丹
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