少女・熱風・天然色

避暑地の図書館の陰で
キスをさせたわ
出逢ってからまだ日も浅い子に

夏はみんな不良っぽい恋をするのよ
天使の顔した少女たちも…

愛…愛してるって
ささやくひと笑ってたわ
夏…去年の夏が
胸責めるの

湖へと降りる坂で時間が止まる
あの日のほら二人がボート漕ぐ

薄いシャツの胸のカーブ
風の形になるよう
あなたに向けて見せた

夏…夏休みには
また逢えると思ってたの
恋…恋は淋しい夢なんだね

夏…唇に夏
また逢えると思ってたの
恋…恋って淋しい なぜ悲しい…

夏…唇に夏
小さな傷 残して逝く
愛…愛していると もう言えない…

ああ 遅いね
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