clair de lune

冷たい壁音のない部屋
窓をあけましょう
凍えた痛みの痕 そっと塞ぐように

善も悪もひとりじゃ その価値が見いだせない
なぜ頼った全てを失うの

イマハヒトリ 膝を抱えながら
嘆くことの無意味さだけ知るだけの夜

“自由”ってなんて酷い言葉
ねぇ“ひとり”にしないでよ
届かない声は涸れても 鼓動だけは打つ

孤独も絶望も 知り尽くしても惨めで
強くもなれないなら振り向かない

イマハヒトリ 風が雲を払う
月の明かり揺らぐように 世界を魅せる

光の中 新しい私
消せぬ想い背負いながら
まだ生きてゆける
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