生きもの狂い

様も無く 生き腐れ 両の眼は 曇らえど
訳も無く 存えて 物の哀れを 訴わん
恥も無く 憚りて 故郷の誉れは 尽きるとも
懲りずまに 歩む我がに 一瞥たりと 望みはせぬ

死に狂いでは 間に合わぬ 生きるものこそ 狂おしい

がらがら 合点じゃ(おい) ごろごろ 獄官じゃ(おい)
ばらばら 縺れる 物の音を
がらがら 合点じゃ(おい) ごろごろ 獄官じゃ(おい)
わらわら 挙りて 結ぶが 吾等

甲斐も無く 不貞腐れ 斯かる尾籠に 居直れど
術も無く 頽れて 物の聞えに 慰む
謂れ無く 出し抜かれ 折れる弱気に 覚えは無し
心無く 蔑されど 生きはだかるは 毛虫の相

死に狂いでは 間に合わぬ 生きるものこそ 狂おしい
がらがら 合点じゃ(おい) ごろごろ 獄官じゃ(おい)
ばらばら 縺れる 物の音を
がらがら 合点じゃ(おい) ごろごろ 獄官じゃ(おい)
わらわら 挙りて 結ぶが 吾等

生まれ生まれ 生が身の仇 生くるまで 穴は穿っても穴

死に狂いでは 釣り合わぬ 生きるものこそ 愛おしい

がらがら 合点じゃ(おい) ごろごろ 獄官じゃ(おい)
ばらばら 縺れる 物の音を
がらがら 合点じゃ(おい) ごろごろ 獄官じゃ(おい)
わらわら 挙りて 結ぶとぞ良し

だらだら 達観じゃ(おい) どろどろ 吶喊じゃ(おい)
ばらばら 零れる 物の怪を
だらだら 達観じゃ(おい) どろどろ 吶喊じゃ(おい)
まだまだ 通いて 愛でるが 吾等
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