もしもある日俺が

もしもある日俺が 山で死んだら
ザイル仲間のお前に 遺言をたのむ
親父を訪ねてくれ そして伝えてくれ
人間らしく最後まで あきらめなかったと
母に話してくれ 笑って逝ったと
いつも心は母さんの そばにいたから
苦しくなんかなかった 星くず抱きしめて
夢見るように眠ったと だから泣かないでと

俺がいなくても 妻よ嘆くな
お前なしでこの俺が 山で生きたから
愛に包まれた 日々は今もここに
銀の指輪に口づけを 俺は満ち足りた

ザイル仲間には形見のハンマーを
岩で叩いて響かせろ 俺にとどくまで
俺にとどくまで
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