冬の灯台

雨に濡れた 石段を
あなたの足が 早すぎて
白い灯台 ついた時
あなたの姿 見えなかった

私の心の先っぽに
白い灯台 あったなら
かなしい別れをする前に
あなたの心も照らせたでしょう

岬めぐる 北風に
あなたの声は 聞こえない
耳をそばに 寄せたのに
あなたは何も 言わなかった

淋しい心の 片隅に
かすかな光が あったなら
私のちいさな ささやきも
あなたの心に 届いたでしょう

私の心の先っぽに
白い灯台 あったなら
かなしい別れをする前に
あなたの心も照らせたでしょう
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