都会の女

夜明けの舗道を 霧が晴れてゆく
あなたと私を 引きさくように
からめた指先 あわせたくちびる
やがて恋の火も 色あせてゆくのね
今 時は流れて 今 最後の言葉を
あー待つだけなの 私の胸は
明日の私は 人形みたいに
乾いたこころに すがるものもないわ

はじめてあなたに 愛するすべてを
おしえられたのは 18だった
枯葉の舞い散る 都会の片隅
ひとつのコートにくるまった二人
今 時は流れて 今 最後の言葉を
あー待つだけなの 私の胸は
飲めないお酒も 好きになれそうよ
あなたに捨てられ 何かがこわれそう
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