アヲイトリ

追いかけることに少し疲れたから
そこのベンチでちょっと休んでいくよ
大丈夫、またすぐ追いつくから
君は僕にかまわず走っていて
降り止まない雨にうたれた日も
目にごみが入る向かい風も乗り越えて
ここまでやってきたけど
だんだん離れる二人の歩幅がさみしかった

気がつけば肩に力、入っていた
腰掛けると空気が入ってきた
静寂がうるさいと思い出した

青い鳥が飛んだ 飛んだ 飛んだ
あれは確か、「シアワセ」
青い鳥が飛んだ 飛んだ 飛んだ
あれは確か、「シアワセ」

長い間つくりつづけた靴擦れが
「もう限界」と悲鳴上げているよ
きっと君は 知らないね
たまには後ろを振り向いてほしい 気付いて

気がつけば肩に力、入っていた
腰掛けると空気が入ってきた
静寂がうるさいと思い出した

青い鳥は飛んだ 飛んだ 飛んだ
羽があれば追い付くのに

遠くから君が 君が 君が
呼んでいる涙の声で
「シアワセ」「シアワセ」「シアワセ」

「幸せ」
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